御徒町– category –
御徒町駅周辺の特徴
御徒町は、上野の隣にある便利な駅、で済ませるとかなり損する。ここは値札の圧、焼き物の煙、宝石のショーケースが同じ視界に入ってくる、かなり癖の強い街だ。駅を出てアメ横へ足を向けると、すぐに空気が変わる。袋に山盛りの乾物、海産物、スニーカー、衣料品、安売りの札、威勢のいい呼び声。東京のど真ん中にあるのに、妙に市場っぽい。きれいに整った街ではない。でも、その雑さがむしろ武器になっている。
しかも御徒町の面白さは、安い物を探して終わるところじゃない。駅の東側へ回ると、今度はジュエリータウンおかちまちの顔が前に出る。リング、ネックレス、真珠、石。ガラスケースの中身が急にきらびやかになって、数分前までアメ横でナッツを見ていたのと同じ街とは思えなくなる。この切り替わりが御徒町のうまさで、庶民的な空気と宝飾の街の顔が、無理なく一枚につながっている。
さらに南へ歩けばおかちまちパンダ広場、少し足を伸ばせば2k540。御徒町は、ガード下の雑踏だけで押し切る街じゃない。イベントの開けた広場もあるし、ものづくりに寄せた高架下の静かな一角もある。つまりこの街、見た目は荒っぽいのに、歩き方を変えるとちゃんと表情も変わる。そこがいい。最初は雑然として見えるのに、歩くほど輪郭が出てくる。
名物
御徒町の名物は、一皿で説明できる料理よりも、街そのものの買い物感にある。アメ横で目立つのは、海産物、乾物、ナッツ、スパイス、衣料品。観光地でよくある「名物を一個食べて終わり」の流れじゃない。歩きながら視線を奪われて、気づいたら袋を提げている。御徒町はそういう街だ。欲しくて来た物より、現場で目に入った物のほうが強い。
食べ物で言えば、焼き物の匂いが漂う通りの勢いも強いし、年末になると海産物の叩き売りが季節の風景として前面に出る。テレビの中の年末商戦じゃなく、ちゃんと現地の温度で成立しているのがアメ横の強さだ。値段の札も、売り手の声も、客の足の止まり方も分かりやすい。御徒町の名物は、味そのものに加えて売り場の熱気まで込みで完成している。
もうひとつ外せないのが、宝飾だ。御徒町は宝石の町としての看板がかなり強い。気取った高級街というより、石や地金や真珠を現実的な目線で選ぶ街に近い。婚約指輪を探しに来る人もいれば、パールや地金リングを比べながら見る人もいる。ここは「高級品を眺める街」ではなく、本気で買う人が歩く街だ。その実務感が、銀座とは違う御徒町の色になっている。
私個人的には御徒町グルメと言えば真っ先に思い浮かぶのがデリーのカレーだ。上野・御徒町界隈で長く名前が通っている老舗で、あのあたりを歩いていて「今日はちゃんと旨いものを食べたいな」となった時に、候補へすっと浮かんでくる店のひとつだと思う。派手に映える流行の一皿というより、食べた人の記憶にしっかり残るタイプのカレーで、辛さの立ち方やスパイスの抜け方にきちんと店の個性がある。
特に魅力なのは、ただ辛いだけでは終わらないところだ。ひと口目から輪郭がはっきりしていて、食べ進めるほどクセになる。御徒町や上野の雑多で熱量のある街を歩いたあとに食べると妙にしっくりくるし、「この街にはこういう名店が似合うよな」と妙に納得してしまう力がある。観光ついでの一食としても強いし、わざわざ食べに行く理由がちゃんとあるカレーだ。
デリーのカレーは通販でも現在は購入可能なので、気になった人はぜひ一度試してみてほしい。特にカシミールカレーは、辛さのインパクトと後を引く旨さがきっちり両立していて、個人的にもかなり好きな一皿だ。御徒町らしいグルメをひとつ挙げるなら、やっぱりこの名前は外せない。
通販でも現在は購入可能、時間帯によっては行列が出来るデリーのカレーが自宅でも気軽に食べられるのは本当に有難い。私はカシミールカレーしか食べないが、まずは色々試してみるのもアリ。
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観光スポット
観光スポットとしてまず外せないのは、やっぱりアメ横。ここは予定どおりに歩く場所じゃない。店先の山積み商品を見て、一本脇へ入って、また通りへ戻って、気になる店で足が止まる。その繰り返しでだんだん楽しくなる。御徒町の観光は、景色を眺めるというより、通りのテンションに巻き込まれることから始まる。
次に入れたいのがジュエリータウンおかちまち。観光地という言葉から連想する派手なランドマークはない。でも、御徒町らしさを一番うまく説明できるのはここだと思う。宝石の卸問屋や販売店が連なっていて、ショーケースの中身が街の個性そのものになっている。アメ横の喧騒から数分で、今度はリングやパールを見比べる空気に切り替わる。この落差が、かなり気持ちいい。
最後は2k540とおかちまちパンダ広場。2k540は、高架下に工房やショップが並ぶ、御徒町の中では少し息を整えられる場所。革小物、アクセサリー、器、雑貨。手仕事の匂いが残っていて、アメ横の勢いとは別の良さがある。おかちまちパンダ広場は駅南口の顔として分かりやすく、待ち合わせにもイベントにも使いやすい。御徒町は、うるさいだけの街じゃない。雑踏、宝飾、手仕事、広場が歩ける距離に詰まっている。その詰め込み方こそ、この街の魅力だ。
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